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押し入れやスタンドで眠っているギター、いくらで売れるのか気になりますよね。先に答えをお伝えすると、「このモデルならいくら」と言い切れる固定の金額はありません。ただ、グレードや定番度、年式、状態といった判断軸を知っておけば、自分の1本がどのあたりに落ち着きそうか、あたりをつけることはできます。この記事では、相場を読むための判断軸、ブランドや価格帯による値の残り方、エレキ・アコギ・ベースで違う査定の見どころ、査定前の準備、買取先の比較の仕方までを順番に整理しました。楽器全体の相場感をつかみたい方は楽器買取の相場と高く売るコツもあわせてどうぞ。執筆はうるナビ編集部です。
ギターの買取相場と売り方の全体像|相場には幅があり変動する
まず押さえておきたいのは、買取額と中古販売価格はまったくの別物だということです。買取店は仕入れたギターを点検・調整し、保管して店頭に並べます。その整備費用や保管コスト、店の利益は販売価格に含まれているので、あなたに提示される買取額は、同じ個体の中古販売価格からそれらを差し引いた金額になります。中古ショップで見かけた価格や、フリマアプリの出品価格がそのまま自分の受け取る金額になるわけではない。ここを取り違えたまま査定に出すと、提示額を見たときの落差だけが記憶に残ってしまいます。
では、その買取額がどのくらいの水準に落ち着くのか。定価だけでも、状態だけでも決まりません。グレード、モデルの定番度、年式、製造仕様、付属品の有無が積み重なって幅が出るため、「定価の何割」といった一律の割合で示すことはできない、というのが正直なところです。代表的な判断軸を整理しておきます。
| 判断軸 | 相場への効き方(傾向) |
|---|---|
| グレード・価格帯 | 上位ラインや高価格帯のモデルは値が残りやすい。入門者向けのセット品や廉価モデルは金額が付きにくく、買取対象外になることもある |
| モデルの定番度 | 長く売れ続けている定番モデルは中古でも指名買いがあり、下がりにくい |
| 年式・生産時期 | ヴィンテージとして評価される年式や、すでに生産が終わったモデルは高く見られることがある。一方、単に古いだけの個体は加点になりにくい |
| 製造国・仕様 | 同じブランドでも製造国や生産ラインで評価が分かれる。判別は本体の型番とシリアルナンバーで行われる |
| 状態・付属品 | 完動品で純正ケースや保証書がそろうほど有利。割れ・反り・欠品はマイナス方向に働く |
| 市況・タイミング | 中古市場の需要は動くため、同じ個体でも時期によって評価が変わる。ただし波を読んで売り時を当てるのは難しく、売ると決めたら先延ばししないほうが現実的 |
この6つのうち、自分で動かせるのは状態の把握と付属品の準備だけです。モデルも市況も変えられませんが、「何をどんな状態で持っているか」を正確に伝えることは今日からできます。
とくに読み違えやすいのがヴィンテージの扱いです。年式が古いこと自体が金額になるわけではなく、そのモデルに中古市場での需要があり、かつオリジナルの状態がどれだけ保たれているかで評価が分かれます。パーツを現行品に替えた個体は、弾きやすさが上がっていても、ヴィンテージという評価軸では不利に働くことがあるわけです。
もうひとつ知っておきたいのが、エレキギター・アコースティックギター・ベースでは査定の見どころが異なるという点です。売る前に自分で確認しておけるポイントも含めて、ジャンル別に整理します。
| ジャンル | 査定で見られやすい箇所 | 売る前に自分で確認できること |
|---|---|---|
| エレキギター | ピックアップ・ポット・ジャックなど電装系の動作、トラスロッドの余裕、フレットの減り | アンプにつないで全ポジションで音が出るか、ガリやノイズが出ないか |
| アコースティックギター | トップ(表板)の割れ、ネックの角度(起き)、ブリッジの浮き、内部の補強材 | サウンドホールから光を当てて割れがないか、弦高が極端に高くなっていないか |
| ベース | ピックアップやプリアンプの動作、ネックの反り、本体重量(個体差が出やすい) | アクティブ機は電池を新品に替えて音が出るか、ナット〜ブリッジの反りの具合 |
買取サービスごとに得意なジャンルにも差があります。エレキに強い店とアコギに強い店では、同じ1本への評価が分かれることも珍しくありません。最初に目にした提示額が「そのギターの実力」とは限らないわけです。
ギターの買取相場は固定ではなく、モデル・年式・状態・付属品・市況で変動します。しかも買取額は中古販売価格から店側のコストを引いた金額なので、店頭価格をそのまま期待すると外れます。「価格が決まる仕組みを知る→自分のモデルの中古販売価格を調べる→査定前の準備をする→複数社の提示額を見比べる」の順で進めるのが、後悔しない売り方です。
ブランド・価格帯別の傾向と、値が付きにくいギター
「自分の1本はいくらか」に近づくには、ブランドとラインで区分して考えるのが早道です。金額を断定はできませんが、どの区分に入るかで値の残り方の傾向は変わります。手持ちのギターがどこに当てはまるかを確認してみてください。
| 区分 | 該当しやすいブランド・ラインの例 | 買取での傾向 |
|---|---|---|
| 入門・エントリー機 | YAMAHA の PACIFICA や FG シリーズ、Squier、Epiphone の低価格ライン、初心者向けセット品 | 新品時から価格が抑えられている分、中古販売価格の絶対額が小さく、買取額も伸びにくい。傷や不具合があると買取対象外になることもある |
| 中位ライン | Fender のメキシコ製・日本製ライン、Epiphone の上位機、Martin の入門〜中位価格帯シリーズ | 流通量が多く相場が安定しやすい区分。同じモデルでも状態と付属品の差がそのまま金額差になりやすい |
| 上位ライン・定番機 | Fender の米国製シリーズ、Gibson USA の Les Paul や SG、Martin の D-28 のような単板の定番機、Taylor の上位ライン | 指名買いがあるため中古販売価格が落ちにくく、買取額も残りやすい。純正ケースや保証書の有無が効いてくる |
| 生産終了・年式もの | カタログから消えたモデル、限定生産品、ヴィンテージとして扱われる年式の個体 | 需要が続いていれば高く評価されるが、「古いだけ」では加点にならない。オリジナルの状態がどれだけ残っているかで評価が割れる |
この記事で具体的な金額を書かないのは、モデル・年式・状態の組み合わせが無数にあり、出典なしの数字はかえって判断を狂わせるからです。代わりに、自分で数字をつかむ手順をおすすめします。中古楽器の流通サイトや楽器店の中古在庫ページで、自分と同じモデル・近い年式・近い状態の「販売価格」を3〜5件調べてみてください。その価格帯が、あなたのギターが市場で扱われている水準です。買取額はそこから店側の整備費・保管費・利益が差し引かれた金額になるので、販売価格帯の下側よりさらに下、と考えておくと現実的な期待値に近づきます。自分で調べた実勢価格を起点にするのが、いちばん確かな見立て方です。
- 長く定番として売れ続けているモデルで、中古でも指名買いがある
- 純正ケース・保証書・交換前の純正パーツがそろっている
- 電装系やネックに不具合がなく、そのまま演奏できる状態
- 型番・シリアルからライン(製造国・生産時期)が明確に判別できる
- ブランドや型番が判別できないノーブランド品、量販の初心者セット品
- ネックの折れや修復歴、トップの深い割れなど、修理費が販売価格を上回る破損
- カビやにおいが本体・ケースに移っていて、清掃で戻らない個体
- 買取対象品目に楽器が含まれていない業者に持ち込んだ場合(品目の確認は申し込み前に)
買取対象外と言われた場合でも、そのギターに価値がないと決まったわけではありません。楽器専門の業者と総合リユース店では扱える品目の範囲が違うので、別のタイプの売り先を当たると結果が変わることがあります。
少しでも高く売るためのポイント
査定は現物を見て行われます。金額を約束するものではありませんが、ギターの状態を正しく評価してもらうための準備はしておいて損がありません。手間が少ない順に挙げます。
- 弦や指板まわりの清掃:柔らかいクロスでボディと指板のホコリ・手垢を拭き取っておく。
- 付属品をそろえる:ケースや保証書、購入時の書類、交換前の純正パーツを一緒に出す。
- 改造内容をメモしておく:パーツを交換した場合は、どこを変えたか査定時に伝えられるようにしておく(伝え方はH2-5であらためて触れます)。
- 型番・シリアルを控える:本体に記載があるか事前に確認しておくと、査定の申し込みがスムーズです。
清掃で意識したいのは、汚れを落とすことよりも「本来の状態が見える」ようにすることです。ホコリや手垢が積もったままだと、傷なのか汚れなのかの判断に手間がかかります。使うクロスやお手入れ用品は手元にあるもので十分ですが、これから用意するならギターのメンテナンス用品の選び方で紹介しているので参考にしてください。
買取サービスの比較ポイント
ギターの売り先は、楽器専門の買取サービス、楽器店の買取窓口、カメラや時計もまとめて扱う総合リユース店に大きく分かれます。得意ジャンルが違うので、同じギターでも売り先によって提示額は分かれます。ここで正直にお伝えしておくと、この記事では各社の査定料・送料負担・キャンセル時の返送料・出張対応エリアを個別に確認していません。これらは各社の都合で変わるうえ、確認していない項目を表に並べると「調査済み」という誤った印象を与えてしまいます。そこで下の表は、各社の位置づけ(タイプ・主な取扱品目・向いている場面)に絞りました。金額に直結する条件は、このあとのチェックリストを使って申し込み前にご自身で確認してください。
| サービス | タイプ | 主な対象 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 楽器の買取屋さん | 楽器専門 | 楽器全般 | モデル名や仕様まで踏み込んで話したいとき |
| 島村楽器 | 楽器店 | 楽器全般 | 店舗に持ち込んで対面で相談したいとき |
| 楽器高く売れるドットコム | 楽器専門 | 楽器全般 | 複数の楽器をまとめて査定に出したいとき |
| コメ兵 | 総合リユース | カメラ・時計・楽器など幅広い品目 | ギター以外の不用品も一度に片づけたいとき |
この表には確認日を付けていません。時点表記が必要になるのは変動する条件を載せた場合で、上の表は各社の位置づけをまとめたものだからです。そのうえで、申し込み前に次の5点を各社に確認してください。ここが埋まってはじめて、比較表として使えるものになります。
- 査定料の有無:査定そのものに費用がかかるのか、無料としているのか。
- 送料の負担:宅配で送るときの往路の送料を、どちらが持つのか。
- キャンセル時の返送料:査定額に納得できず返してもらう場合、返送費用が自己負担になるのか。
- 改造品・不動品の可否:パーツを交換した個体や、音が出ない個体が買取対象に入るか。
- 出張・店頭の対応範囲:自宅が出張エリアに入るか、近くの店舗が買取を受け付けているか。
楽器の買取屋さん
楽器を専門に扱う楽器の買取屋さんは、楽器一本に絞っているぶん、モデル名や仕様を伝えたときに話が通じやすいのが利点です。上のジャンル別チェック表で挙げたような、電装系やネックの状態といった説明も伝わりやすいでしょう。一方で、ギター以外の不用品もまとめて処分したい場合には向きません。問い合わせるなら、まず出張対応エリアと改造品の扱いから確かめるのがおすすめです。
島村楽器
楽器店として知られる島村楽器の強みは、店舗に持ち込んで対面で相談できる点にあります。梱包や発送の手間がなく、その場で疑問を聞けるので、査定に慣れていない方には入り口として使いやすいはずです。ただし買取の取り扱いや条件は店舗によって異なる場合があるため、ギターを担いで出向く前に、最寄り店舗が買取を受け付けているかを電話で確認しておくと空振りを防げます。
楽器高く売れるドットコム
楽器高く売れるドットコムはサービス名に「高く売れる」とありますが、これはあくまで名称であって、実際の査定額はギターの状態や市況で決まります。名前の印象だけで1社に決めないでください。ギター以外にアンプやエフェクター、他の楽器も手放したい場合はまとめて相談できるのが利点です。問い合わせ時は、キャンセルしたときの返送料の負担がどうなるかを最初に押さえておくと安心です。
コメ兵
コメ兵は、ブランド品・時計・カメラなどを幅広く扱う総合リユース店で、楽器も取扱品目に含まれています。強みは品目の広さで、ギターと一緒にカメラや腕時計も片づけたい、まとめて一度の申し込みで済ませたい、という場面に向きます。宅配買取の窓口が用意されているので、店舗が近くにない方でも申し込めます。逆に向かないのは、モデル固有の仕様やパーツの違いまで踏み込んだ評価を期待する場合です。そこは楽器専門店のほうが話が早いでしょう。また、ギターの機種や状態によっては対象外になることもあるため、申し込み前に対象品目の案内で楽器の扱いを確認してから進めてください。
エレキ・アコギ・ベースのどれを売るかで、相性のよい売り先は変わります。楽器専門店は仕様の話が通じやすく、総合リユース店はカメラや時計など他の品物とまとめて出せるのが持ち味です。1社に絞り込まず、2〜3社に同じ条件(モデル・状態・付属品の有無)で査定を申し込み、提示額と対応を見比べてから決めましょう。条件をそろえて出すことが、比較を意味のあるものにするコツです。査定料無料としている業者は多いものの、全社がそうとは限らないので、申し込み前に査定料とキャンセル料の有無だけは確認しておいてください。
損しないための注意点・トラブル回避
売り方そのものはシンプルですが、つまずきやすいポイントがいくつかあります。とくに気をつけたいのが、改造したギターの扱いと、査定後のキャンセル条件です。
パーツを交換するなど手を加えた楽器の扱いは、サービスによって異なります。改造品をどう評価するかの方針が一律ではないためです。ピックアップやペグを現行品に替えた個体は、弾きやすさや音の好みが上がっていても、査定では「オリジナルからの変更点」として見られます。ヴィンテージ扱いの個体ではとくにその傾向が強く、純正部品が残っているかどうかで評価が変わります。申し込み時に改造内容を正直に伝え、交換前の純正パーツが手元にあれば一緒に査定へ出しましょう。黙って出すと、あとから話が食い違い、再査定や返送の手間につながりかねません。改造品を買取対象外としている業者もあるので、対象可否は申し込み前に確認してください。
査定額に納得できなかった場合にキャンセルできるか、ギターを返してもらうときの費用を誰が負担するか。この2点は、利用規約かキャンセルに関する案内ページに書かれていることがほとんどです。該当箇所が見つからないときは、そのまま問い合わせて回答をもらい、記録が残る形(メールやチャット)で確認してから楽器を手放してください。
万が一、買取をめぐるやり取りでトラブルになったときは、消費生活に関する相談窓口の情報を国民生活センターの公式サイトで確認できます。ひとりで抱え込まず、公的な窓口の案内にあたりましょう。
ギターの買取相場と売り方のよくある質問(FAQ)
まとめ|ギターの買取相場と売り方で後悔しないために
ギターの査定額は、グレードと定番度、年式、製造仕様、状態と付属品という判断軸の積み重ねで決まります。そして買取額は、中古販売価格から店側のコストを引いた金額になる。この2点を押さえたら、自分のモデルの中古販売価格を数件調べて水準をつかみ、清掃・付属品の準備・型番とシリアルの控えを済ませます。そのうえで、楽器の買取屋さん・島村楽器・楽器高く売れるドットコム・コメ兵といった売り先に、同じ条件で査定を出して提示額を見比べる。この流れを踏めば、根拠の分からない金額のまま手放す事態は避けられます。
どのサービスから当たるか決めきれないときは、楽器買取に対応する各社の特徴を並べて整理した比較記事が判断材料になります。
※本記事は2026年8月時点の内容です。本文中の価格の考え方は一般的な傾向であり、金額を保証するものではありません。また、楽器の買取屋さん・島村楽器・楽器高く売れるドットコム・コメ兵の査定料・送料負担・キャンセル時の返送料・出張対応エリアは、本記事では個別に確認しておらず掲載していません。買取方法や対象品目を含む最新の条件は、申し込み前に各公式サイトと利用規約でご確認ください。
執筆:うるナビ編集部

